タイの格安航空会社であるタイ・エアアジア(FD)が日本への路線開設を国交省から許可されました。タイ・エアアジアの日本乗り入れは初となります。
開設予定路線
バンコクのドンムアンから福岡への路線を開設予定です。
当初の運航頻度は週3便の予定となっています。運航予定日は水曜と木曜、日曜です。
運航ダイヤの詳細は見つけられませんでしたが、バンコクと福岡の路線は福岡空港の運用時間の制約からバンコク発深夜で福岡に早朝着、福岡発朝でバンコクに昼過ぎに到着というダイヤがほとんどです。
タイ・エアアジアも福岡空港の滑走路がオープンする朝7時に着陸、小型機ですので1時間程度で折り返し出発となるのではないかと予想されます。
バンコク発が深夜23時台発なら福岡発は月・木・金に、0時台以降の出発となった場合は福岡発も同じ曜日の水・木・日の運航になります。
競合他社
バンコクと福岡の路線はスワンナプームとドンムアンへの路線があります。
タイ国際航空(TG)がスワンナプームへデイリー運航、使用機材は主にA330-300です。10月24日までの運休が決定しています。
タイ・エアアジアX(XJ)はドンムアンへ週4便でこちらもA330-300での運航です。6月30日までの運休としていましたが、7月も運休が継続となっています。
タイ・ライオン・エア(SL)はドンムアンへデイリーで運航していました。使用機材は主にB737-800です。運休前には週2便がA330-900neoで運航されていました。
タイ・エアアジアが参入すると4社目となりますが、タイ・エアアジアXの運航が休止になり、機材小型化ということだと思われますので、今後の発表待ちです。
エアアジアとエアアジアX
エアアジアには1つの国に2社のエアアジアがある国があります。タイのほかにはマレーシアとインドネシアです。
エアアジアが小型機のA320・A321を運航する短距離中距離担当会社であり、エアアジアXは主に長距離を担当しています。インドネシアの「X」にはA320が数機在籍していますが、マレーシアとタイの「X」は使用機材の主力がA330-300です。マレーシアにはA330-900neoが導入が始まるようですね。
短距離線と長距離線をすみ分けており、機材もほぼ明確に分かれています。
仕様予定機材
今回のドンムアン福岡線は距離が3,700kmほどです。A320の航続距離では足りませんでした。A320でバンコクへ飛べるギリギリの場所が那覇でしたので、ピーチのバンコク線は那覇発着となったようです。
今回のタイ・エアアジアが使用する機材はA320neoかA321neoと言われています。A320neoの航続距離は6,500km程度と思われますので十分な航続距離となります。
今後、航続距離の伸びたA320neoやA321neoで新規就航路線に小型単通路機で就航するLCCが増えていくでしょう。
さらに航続距離を伸ばしたA321XLRもあります。こちらはジェットスタージャパンが導入するようです。日本から太平洋横断可能な航続距離となるので、路線開設にも幅が出てきますね。
さいごに
おそらくですが、タイ・エアアジアXのA330-300での運航がタイ・エアアジアのA320neoもしくはA321neoでの運航に置き換わるのではないかと私は考えています。
6月30日までとしていた運休期間も延長されましたので、今回発表された9月2日からの路線開設までXJは運休してFDがその後運航を開始することになりそうです。
需要面では微妙な福岡線ですので機材の小型化で便数が確保されたうえで路線維持されるのは喜ばしいことですので、9月にちゃんと路線開設されることを祈りつつ見守りたいと思います。