5月25日、モスクワ・シェレメチェボ発東京成田行きの臨時便が運航されました。11日と13日に続く3便目の日本行臨時便となり、日本へ帰国する30人が搭乗しました。
また、ロシアに滞在する主に台湾人留学生の帰国向けに成田乗り継ぎのチケットが販売され、96人が成田経由で台北へ帰国しました。
運航スケジュール
運航されたのは以下の便です。
JL48便 5月25日 モスクワ(SVO)20:25~東京成田(NRT)11:45
JL48は通常ですとヘルシンキ発東京羽田行きで運行されています。通常スケジュールはヘルシンキ発17:25~東京羽田8:55で運行されている便です。コロナ運休対象路線で旅客便としては運休していますが、貨物便としてほぼデイリーで運行されています。
この25日の運航スケジュールは、
往路
JL47 HND10:40~HEL14:55
復路
JL48 HEL16:55~SVO18:45
JL48 SVO20:25~NRT11:45(+1)
羽田からヘルシンキに飛んだ後、帰りはモスクワ経由で成田へむかうという変則運航となっています。機材繰りのため成田行きになったという報道がされていますが、機材繰りではなく、台北への乗り継ぎ客のために成田行きに変更したものと思われます。
使用機材
JALの787-9、レジJA877Jが担当機となりました。
この機材は2019年登録の新しい機体です。
コンフィグは8機あるW92で座席数は239席です。
ビジネスクラス 28席、プレミアムエコノミー 21席、エコノミー 190席です。
ビジネスクラスはJAL SKY SUITE Ⅲです。
エコノミークラスはJAL SKY WIDER で3-3-2の横8列配置となっており、787-9で横8列配置のエコノミークラスはとても珍しく、非常に快適な機材です。
今回は日本人と台湾人あわせても130人くらいですので余裕があったようですね。
臨時便のチケット価格
3クラス発売されたようです。東京までの値段は、
ビジネスクラス 2,936ユーロ
プレミアムエコノミー 1,054ユーロ
エコノミークラス 739ユーロ
台湾人の帰国向けに発売された成田経由台北行のエコノミーのお値段は、
約1,240ユーロだったようです。日本円で約14万円くらいといったところですので決して安くはないですがほかに手段がない状況では致し方ないですね。
台湾への乗継便
成田到着後の台北行の通常時の運航スケジュールは以下の通りです。
JL809 東京成田NRT 12:20=台北桃園TPE 15:15
JAL809は旅客取り扱い便として週4便、それ以外の日も貨物便として運航されているので、デイリー運航されているようです。
この便も使用機材は787-9が使われています。この1週間ほどはW91/92機材で運用されています。
当日の担当機材はJA875Jでした。23日から今日27日まで5日連続でNRT=TPEのJL809/802を担当している機材で、こちらもコンフィグはW92です。
通常時は遅れが生じることなく運航されているJL809ですが、モスクワからの乗り継ぎのためか、26日当日は約2時間ほど遅れて14時過ぎの成田出発となっています。
台北桃園到着も1時間15分ほど遅れて、16:27着陸だったようです。
JA877Jは羽田ベース
モスクワ~成田を飛んだJA877Jですが、もともと羽田が本拠地の機材です。
今回は台北への乗り継ぎの関係で成田への到着となりました。
そのため翌日の27日朝に羽田へJL8121便としてフェリーされ、羽田に朝9時頃到着。その後すぐに貨物積み込みが行われたと思われ、11時過ぎにはJL12便としてダラスへ向かっています。
さいごに
今回は台湾と日本の友好関係を象徴するような事例として、とてもうれしくこのニュースを見ていました。
日本は韓国、中国との関係があまりよくないように言われます。台湾も含めて東アジアのこれらの国が仲良くともに発展していけるようになるといいなと思います。
そのためにもコロナ収束からの相互査証免除の早期回復が必要なのは明白です。このようなきっかけを大切に、ぜひとも早期に台湾との渡航制限が解除されることを祈っています!