コロナウイルスの影響は少し落ち着きつつあるようにも見えます。しかし第2波が来そうな兆候がないわけではなく、まだまだ予断が許せません。
そんな中、6月1日から実施する対策が発表されたのでまとめてみました。
概要
大きく以下の3点があげられています。
- JALは空港や機内などさまざまなシーンでの清潔な環境を整えるための取り組みを強化
- 常に衛生的で清潔な環境を作るために、除菌シートの配布や消毒液の設置エリアの拡大を実施
- 感染拡大を防止するため、空港での足跡マークの設置、10人~20人に分かれての搭乗やパーティション設置の拡大、マスク着用のお願い、手荷物の極小化や事前チェックインのお願いを実施
これら3点のそれぞれの内容についてもみていきたいと思います。
空港・機内
1. 空港、機内などさまざまなシーンにおいて、衛生的で清潔な環境でお客さまをお迎えします。
以下のような点についてのJALの取り組みが行われています。
- 多数の旅客が利用する空港の機器や備品の清掃・消毒の徹底
- 空港や機内で、旅客自ら消毒・除菌ができる環境づくり
- 航空機の定期的な消毒(原則毎日、夜間駐機時実施)
- 飛行中の機内の空気は2分~3分で入れ替わり、清潔な空気で保たれる
感染拡大防止策
2. お客さまの安全・安心のため徹底した感染拡大防止対応を行います。
- 旅客の安心のため、地上係員・客室乗務員はマスクやフェイスガードなどを着用
- 旅客同士が安全な距離を保てるよう、空港での手続き・搭乗時の足跡マークの設置や、10人~20人ごとに分けての機内への案内を実施
- 空港においてパーティションなどを設置し、飛沫感染防止を実施
JALのグラウンドクルーが守られてほしい
わたしが旅客として搭乗するとして、まずやってほしいのはスタッフが守られることです。
特に、不特定多数の乗客と接するグラウンドクルーの方々です。
飛行機が定時運航できるのは彼らの活躍のおかげであり、主要空港におけるJALのグラウンドクルーの能力は素晴らしいといつも思っています。
しかし彼らは乗客としてくる人を選ぶことができませんから、コロナウイルスキャリアにいつ接してもおかしくない最前線に「常に」身を置いて仕事をしてくれています。
その彼らを守るために、飛行機に乗せてもらう我々がしなければならないことがあります。
搭乗者に対するJALからの「お願い」
以下の点が「お願い」として公表されています。
- マスク着用のお願い
- 事前座席指定、事前チェックインサービス利用のお願い
- 機内手荷物について
- 搭乗ゲートにおけるご案内について
- 機内におけるソーシャルディスタンシング対応について
- 一部空港での検温について
- 東京の市内カウンター(JALプラザ有楽町)ご来店時のお願い
マスク着用は「お願い」
マスクをしないと飛行機に乗れないかどうかは気になるところですよね。JALからはこのような文言が発せられています。
6月1日以降については、空港および機内においてはマスクを必ずご着用ください(幼児または着用が難しい理由のあるお客さまを除きます)。
マスクを着用されないお客さま、ならびに発熱など体調がすぐれないお客さまのご搭乗をお断りする場合がございます。
欧米系エアラインでは機内でのマスク着用が義務付けられているところもあります。JALに関しては「空港および機内においてはマスクを必ずご着用ください」という文言があるものの、「マスクを着用されないお客さま、ならびに発熱など体調がすぐれないお客さまのご搭乗をお断りする場合がございます。」となっており、マスクをしなくても即座に搭乗拒否されることはないようです。
最近はビジネスクラスのアメニティにマスクが入っているようです。咳がでるような、マスク着用が求められるような場合は機内でマスクが提供されるのではないでしょうか。
機内でのソーシャルディスタンス
6月30日までは事前座席指定の段階で上図のような中央席ブロックが行われます。
先日、モスクワから成田に帰国臨時便が運航されました。
この時は台湾へ帰国する方々も同乗されていたのでエコノミーはそこそこの搭乗率になったようです。そんな時は隣席ブロックを弾力的に運用しないと乗り切れない人が出てきます。
実際の搭乗時も中央席ブロックがされるかどうかは当日の搭乗状況によるようです。
さいごに
JALではマスクの着用は「原則」義務付けです。「原則」ですので絶対に着用しないと乗れないわけではないようです。
欧米系は乗れない会社もありますが、日本国内ではJAL以外でも日本国内の航空会社でマスク着用していないと「絶対に乗れない」航空会社はありません。
航空会社としては従業員を守る観点からもマスクをして乗ってほしいわけですが、共用できない理由が旅客運送に伴う「約款」の制約で強制はできないのか、したくない理由があるようです。
国内線運航会社はこのあたり苦悩しているものと想像できます。
利用する際はマスク着用に快く協力したいものです。