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鳴り物入りでデビューしたANAのA380ですが、コロナウイルスの影響拡大でホノルル線は運休となり運航されない状態が続いています。
そんななか、2号機であるエメラルドグリーンのJA382Aが久しぶりに飛行しました。
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重整備回避のために必要なフライト
現在2機在籍しているANAのA380は2機とも3月25日の成田着以降運航されていませんでした。そのためもうそろそろ「90日」という節目の時期を迎えます。
90日飛行していない機体は次の飛行時にC整備が必要になります。
旅客機の整備にはT整備とA~D整備の5段階の整備段階があります。
- T整備(T check) 運行前点検・プリフライトチェックで日常的に行われるもの
- A整備(A check) 250時間毎 運航の合間でできるレベルの整備項目 エンジン・オイル、作動油の補充、動翼、タイヤ、ブレーキ、エンジンの点検
- B整備(B check) 1,000時間毎 A整備に加えて特にエンジン関連項目を重視した点検が追加される。こちらも運航の合間でできるレベルの整備。
- C整備(C check) 3,000時間毎 ここからが重整備に当たり、車でいうところの車検レベルで約10日を要する。
- D整備(D check) 2週間程度ドック入りする重整備だが、最近はC整備時に項目を少しずつ実施しているので実質行われていない機体が多いようです。D整備の代わりに行われるのがH整備で1~2週間程度で機体の改修や塗装のやり替えを行うようです。H整備は大型機に採用されていて、3~4年に1度行わているようです。
今回のANA/A380がフライトしたのはC整備(C check)を回避するためのものだと思われます。
NH9058 フライトは28分
成田空港のA滑走路から離着陸です。A380なのでB滑走路では滑走路の長さの関係でもともと離着陸できませんw 離陸着陸ともにRWY34Lを使用しました。
いまは発着便も少ないので容易にこのようなフライトも入れられるのかもしれませんが、飛行したのは13時半からの30分弱。もともと離発着の少ない時間帯ではありますね。
成田空港発着の旅客便以外の点検フライトやフェリーフライトはけっこう多いように思います。先日デビューしたZIP AIRのNRT=KIX ZG985/986なども該当します。
さいごに
ANAのA380の1番機であるJA381Aも数日中に飛行するでしょう。
ホノルル線の運航再開はまだまだ先のことになりそうです。
私自身も乗ってみたい機材ではありますので運航再開が早期に実現するとよいなぁ、と思います。
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