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JAL: JL8132便、国際線777-200ER退役1機目となるJA704Jが日本を離れる

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コロナウイルス感染の影響拡大で国際線の運航が限られた状況の中、JALが国際線で運用してきた777-200ER型機から初の退役機となるJA704J。

羽田からJL8132便として日本を離れ、アメリカ・ビクタービルへ旅立ちました。

JALの777-200ER

JALの777-200ERは11機ありました。すべて国際線仕様機です。

コンフィグは2パターンあります。

  • W63/64  5機 312席仕様 C26Y286
    JA701J~703J, 709J, 710J
  • W61     6機 236席仕様 C42PY40Y154
    JA704J~708J, 711J

どちらのタイプもビジネスクラスはヘリボーンタイプのJAL SKY SUITEⅢです。

エコノミーはW63/64がエコノミークラスシート、

W61はエコがJAL SKY WIDER、プレエコが40席あります。

コロナ後の機材運用

国際線の旅客運航がほぼなくなってしまった3月以降、777-200ERもあまり出番がなくなっていました。

羽田・成田の駐機場所不足で新千歳へ疎開していた機材が多数あります。

また、国際線での運用が減っていた代わりに国内線の貨物便として運航されていました。

5月初旬の777-200ERの運航状況

以下のようになっていました。

特に6000番台の国内貨物便としての運用がとても多かったのが777-200ERの特徴です。

この時期は国内線旅客便も大幅に減便されていましたので、貨物便が旅客便として飛んでいた(ex.JL500)ような日も散見できます。

JA701J

09/10 NRT=HKG JL735/736
10      NRT=SIN JL711/712

JA704J

04 HND~CTS JL6777
08 CTS~HND JL6776

JA705J

04 HND~CTS JL6775
05 CTS~HND JL6776
06 HND~CTS JL6775
09 CTS~HND JL6776
10 HND~CTS JL6775

JA706J

05 ITM=OKA JL6793/6794
06 ITM=OKA JL6793/6794
07 ITM=OKA JL6793/6794
08 ITM=OKA JL6793/6794
08 ITM~OKA JL6779
09 OKA~HND JL6772
10 HND~CTS JL6777
11 CTS~HND JL500

JA707J

06 CTS~HND JL6776
07 HND=CTS JL503/504
07 HND~CTS JL6775
10 CTS~HND JL6776

JA708J

05 CTS=HND JL500/6777
06 CTS~HND JL500
06 HND~FUK JL6773
07 FUK~HND JL6774
07 HND=OKA JL6791/6792
07 HND~FUK JL6773
08 FUK=HND JL6774/6775

JA709J

07/08 HND=SFO JL2/1
11  HND=SFO JL2

JA711J

04 CTS~HND JL6776
05 NHD~CTS JL6775
07 CTS~HND JL6776
09 HND~CTS JL6775

運用が確認できなかった機材

JA702J
JA703J
JA710J

この後も国内貨物便に充当される日が多くみられていました。

国際線は787シリーズがメインでアサインされており、777-200ERが国際線にアサインされる日は最近もあまり多くありません。

今後は退役が進む777-200ER

JALはA350-900とー1000の導入を進めており、777-200は今後入れ替わりで退役が進んでいくものと思われます。

A350-900は国内線777-200、A350-1000は国際線777-300ERの代替のようですので、国際線の777-200ERの代替は787-9が担うように思われます。

どちらにしても777-200ER全11機が導入されたのは2002~2005年の短い間です。JA704Jは2003年5月導入の4号機ですが、コンフィグW61機材の中では一番古い機材となっているので、W61機材から退役が進んでいくのかもしれません。

残りのW61機材はJA705J~708JとJA711J、そのうちJA705~708Jの4機はONEWORLDとCONTRAILの特別塗装機です。

777-200ERといえばこれらの特別塗装機がすぐに思い浮かびますので、これらが今後退役するのは何だか寂しい気分ではあります。

さいごに

JAL機の引退・退役時は機体が白塗りにされることが通常です。今回は営業時の塗装のまま離日という珍しい退役となっています。

理由はよくわかりませんが、経費節減なのでしょうかね。

今後も777-200ERの退役は進むでしょう。今夏の国内線機材に不足が予想されているようで、退役前の777-200ERを国内線にアサインするという発表もありました。

国内線でJAL SKY SUITEⅢに乗れる夏というわけです。ビジネスクラスのシートはファーストクラスとして運用するのでしょうか?

W61機材のビジネスクラスをファースト、プレエコをクラスJにしてくれたらいいなぁ。

できればそのほうが予約の取りにくい沖縄線のファーストの座席数が大幅に増えるのであれば私的にはうれしいですが、どうでしょうね?

とにかく、コロナで暗い気分だったところがすこし明るくなるような気がします。どこかに出かけたくなる夏になりますね。

 

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