なかなかコロナ禍の収束への道筋が見えてこず、先の予定が立たない今日この頃です。私も予定していた3月の台湾とGWの韓国への旅が渡航できずにやむなく中止。仕方ないこととはいえなかなかのストレスです…。
台湾初心者にとって言葉の不安、「中国語」が気になる人は多いと思います。初めて、2回目,3回目くらいまでの台湾旅行、言葉に関しては行く前になにをしておくとより楽しめるかな?と考えてみました。
シンプルに考えて会話を楽しむ
どうすれば自分の伝えたいことが相手に通じるか。重要なのはこの1点のみです。
旅行中の会話です、その他のことを深く考える必要は全くありません。
通じればいいですよねw
正確な文法や発音は不要
正確さを気にすると話せなくなります。正確さより通じることが大切です。
- スピーキングは捨てる
- リスニングで単語を拾う
- 漢字で意味を捕まえる
スピーキング≒発音は捨てる!
中国語が日本人にとって難しい言語な理由をみていきましょう。
日本語の特徴が中国語の邪魔をする
わたしたちの話す日本語は、とても珍しい難解な言語だといわれます。
しかし、日本語の発音は世界的に見てもとてもシンプルな部類に入ります。
そのために、「発音を意識して話す」ということは普段からほとんどしていません。
日本語は発音が間違えていてもほとんどの会話は成立します。
中国語は発音が間違えているとほとんどの会話が成立しません。
発音の違い「四声」
日本語は発音に気を使わなくてもけっこう通じますが中国語では、
発音の仕方の違いで相手が聞き取ることが可能になる
という特徴があります。「四声」があり、同じ発音でも抑揚で意味が変わります。以下の4つはすべて「ma」の発音ですが「四声」で意味が変わります。
- 媽 mā おかあさん
- 麻 má 大麻
- 馬 mǎ 馬
- 罵 mà ののしる
日本人がカタカナ読みで中国語は話しても通じないときに多いのはこの「四声」のためであることが多いです。
正確な発音を短期間で・・・
短期間の旅行に行く前提での中国語なので、正確な発音の習得なんてムリです。
スピーキングは捨ててOKです。
短期間の旅行のためと割り切るなら単語やフレーズを覚えることに時間を割いたほうが良いと私は思います。
別の手段でコミュニケーション
コミュニケーションをとる手段として「会話」という言い方をしますね。会話を構成するのは以下の2つが基本ですよね。
- スピーキング:話す能力
- リスニング :聞く能力
リスニング力の限界
旅先でトイレの場所を聞くとしましょう。簡単な以下の文章で話しかけたとしましょう。
不好意思, 我要廁所。
すみません、トイレに行きたいです。
廁所在那邊。
あちらです。
みたいに教えてくれると思います。初心者はボキャブラリーも少ないので、基本通りの受け答えが返ってくるほうが理解できます。
もし教えてくれた方が丁寧に、
「この先を右に曲がって少しいったら左側にありますよ!」
みたいな教え方されたら。
決まり文句的なやり取りから外れた場合、中国語初心者の私たちは、自分の理解できる範囲を超えてしまっているので、この時点でもうわけがわからなくなってしまうんです。
日本人の悪いクセ、わからないのに笑顔で「謝謝!」とかやってるうちはいつまでたってもコミュニケーション取れないです。
ライティング≒筆談
では、言われたことが分からなかったらどうするかです。
自分から意思を伝える手段はもう一つにはライティングが使えます。なかなか通じない、発音の難しいスピーキングの代わりに、日本人に与えられた「特権」です。
日本人は漢字が書ける!
上記のトイレの例の続きです。話す、聞くがなくてもコミュニケーション取れる手段があります。
そんな時にわたしは、
我的汉语不太好って書いてある紙を見せます。
「わたしは中国語があまり話せません」の意味ですね。
日本語でもいろんなシチュエーションでいろんな言い回しになるように、中国語でもいいまわしはあります。我不会说中文とかでもいいですね。とにかく、中国語ほとんどムリ!ってことが伝わればいいんです。台湾でも香港でもシンガポールでも、簡体字でも理解してくれますので心配ご無用です。
ライティング:書く能力
リーディング:読む能力
リーディング・ライティング、それとリスニング、3つだけで十分です。
「えっ」ってなると思いますが、それがポイントなんです。
では、ライティング=筆談の使い方を考えてみます。
日本人は筆談で「書ける」
発音に難があるスピーキングに対して、漢字の知識がある日本人にとって中国語の文章を書くことは比較的楽です。なんといっても、漢字を書くことができるんです。このすごさってハンパないです。
我要袋子
我想買袋子
請給我袋子
スーパーやコンビニでレジ袋がほしい時の「袋をください」の意味ですが、中国語の知識がなくてもなんとな想像がつきますよね。
全部、我々日本人は書けますね、この漢字。
基本フレーズは丸覚え
基本文法は時間があったらサーっとで良いので勉強しておくと、文章の作り方がわかるのでよいです。特に勉強しない場合は、よく使う基本フレーズを丸覚えしたらいいでしょう。覚えたフレーズの単語を入れ替えることで応用が利くものも多いです。
発音に自信がなければ書いて見せたらいいです。それだけです。
100%通じます
日本人が漢字が書けるというアドバンテージを最大限利用します
ヒアリング
発音の難しさを先に聞いてしり込みしてしまうところですが、ヒアリングは大丈夫、なんとかなりますのでご安心くださいww
単語・フレーズはある程度、耳で覚える
観光で訪れた場合はよく聞く内容もある程度限られます。単語やよく使うフレーズのパターンをある程度おぼえていれば、こんなことはできます。
レストランで順番待ちをしていて「××番のテーブルにどうぞ」と言われるシチュエーションでは、順番待ちの前の人たちの行動を観察していますから、その行動を見て自分たちがどうするかを考えられますよね。
すべての言葉を聞き取れなくても「××番」の数字だけが聞き取れたならそのテーブルに行けますよ!
会話の文章の中の知っている単語を捕まえる
ネイティブの中国語の会話はかなり早いですので、完全に聞き取るのはなかなか難しいです。でも、最初からすべて聞き取ろうと思うと挫折しがち。
言われた文章のすべてを聞き取れなくてもOK。
「いくつ(いりますか)?」や「何人ですか?」と聞かれる場合や、スーパーやコンビニのレジで聞かれるパターンなんかをあらかじめ覚えておきます。
そうすることで、ある程度の対応はできます。
リーディング
繁体字の漢字は読むために覚える
台湾は繁体字を使っています。香港やシンガポールと一緒です。中国本土では簡体字です。台湾で看板の文字を読むためには繁体字を覚える必要があります。
中国語で使われる漢字は日本語と同じ漢字が使われているものもたくさんあります。たとえば「便利商店」はコンビニです。単語はすべて漢字の組み合わせで構成されるので、日本人には分かりやすいですよね。
しかし、日本語と違う漢字や日本語にない漢字は覚えないとダメ。
どのくらい覚えるかですが、最初のうちは旅行のガイドブックに出ている最低限の単語で良いと思います。あとは地名とか料理名になってきますが必要なものはおいおい覚えてくるので、必要になったときに覚えるくらいの気持ちでいいと思います。
こういった、必ず接する単語から覚えていくのが良いです。現地ですぐ楽しめますからね。
さいごに
今回は基本のスタンスをおおまかにまとめました。
旅行に行くなら言葉が分かるのと分からないのでは、どのくらい楽しめるかに大きな差が出ます。少しでも言葉の知識を増やしたほうが現地でより楽しめると思います。
次回以降、スピーキング・リスニング・ライティング・リーディングをさらに掘り下げてまとめていきますのでこうご期待。