コロナウイルスの影響で旅客機を利用した貨物便の運航は日本国内に限らず世界中の航空会社が行っているようです。
JALも旅客運航便は運休している路線で貨物便として運航している路線が多くあるのは前記事にもたくさん確認できると思います。
そんな中で今回はオーストラリアのブリスベンへ貨物便運航新規路線がスタートしましたので確認してみました。
運航中のオーストラリア路線
コロナ運休前のJALのオセアニア線は、成田シドニー線と成田メルボルン線がそれぞれデイリー運航されていました。
3月29日に成田から移管された羽田=シドニー線が新規就航しましたが就航後すぐに運休となり、成田=メルボルン線も運休。その状態が今も続いています。
羽田=シドニー JL51/52 777-300ER SS7
成田=メルボルン JL773/774 787-8 E12機材
豪政府からの補助金運航?
今飛んでいる羽田・成田=シドニーと成田=メルボルンは、便名は通常便名で飛んでいます。機材は787-8です。
ですが、その運航便の中にオーストラリア政府が国際物流の確保・維持のため航空会社に要請して運航を依頼しているチャーター便が含まれていているのだそうです。
オーストラリア政府側から、もともと路線を持っていたJALにチャーター運航の指定がされて、そのチャーター便にもともと飛んでいた旅客運航のJAL便名を使って飛んでいるわけです。
成田メルボルン線はこのところの運航が成田発木曜日の週1便となっていますのでこの補助金運航便のようですね。
シドニー線は羽田発と成田発が見られ、以下のパターンがみられました。
主に成田発月曜日⇒シドニー発水曜日⇒成田
主に羽田発木曜日⇒シドニー発土曜日⇒成田or羽田
羽田発で日本を出ますが戻ってくるのは成田というのが多くみられるパターンです。
羽田発羽田戻りもたまに見つかります。
月・木曜日日本発以外の日にも運航があったりします。
シドニー線についてはJAL独自の貨物便としての運航便と補助金での委託運航便が混在しているように思います。
ブリスベン線は貨物便名
成田ブリスベン線は12往復の設定
成田発の最終便は11月4日とのことですので毎週水曜日日本発木曜日日本着のスケジュールと思われます。
今回運航が始まった成田=ブリスベン線ですが、この路線はもともとJALの旅客運航の路線ではありません。今回の就航は旅客機の787-8を使いますが、あくまでも貨物チャーター便運航となっています。
便名は6千番台の貨物便名となっており、往路JL6751・復路JL6752となっています。
この便名は7月26日にNRT=TPEで見られました。特に路線固定した便名ではなく、臨時便につける便名なのかもしれません。
ブリスベンは過去にJALも路線を持っていましたが撤退していますので現在は旅客便の便名がありません。そのためシドニー・メルボルンとは異なり、貨物便の便名での運航となったのでしょう。
スケジュールはSYD・MELと同様に現地で1泊。BNEも交代乗務員が現地にはいないので乗務員休息の関係でしょう。
運航状況詳細
JL6751/6752 初便データ
機材:787-8 836J(E12)
スケジュール:
JL6751 8月19日 NRT 0830=BNE 1820
JL6752 8月20日 BNE 2200=NRT 0605(+1)
往路はほぼ定刻に近い時間で運航されました。
復路は記事を書いている時点で飛行中です。
フライトレーダーを見ると成田の到着予定時刻が5:40になっています。成田の運用時間の関係で6時以降の着陸にあわせてくると思いますので、順調に飛行しているようです。
さいごに
コロナ運休の影響で企業収益が厳しい状況ですので、機材が余っている中で貨物便での運航であっても飛んでくれるのは我々素人側から見てもうれしいものですね。
航空会社の経営破綻のニュースがちらほら聞こえる昨今、また自由に世界を飛び回れるその日まで日本の航空会社には何とか耐えて頑張ってもらいたいです。
コロナの影響を気にしながら、国内線にコソコソ乗りに行きましょうかね。