日本航空/JAL

JAL: ソーシャルディスタンスの確保・搭乗に際してのお願いが発表されました

4月28日、JALから「新型コロナウイルス肺炎感染拡大防止のためのソーシャルディスタンスの確保およびご搭乗に関するお願い」が発表されました。その内容を確認してみました。

ソーシャルディスタンスとは?

このところよく耳にするようになった「ソーシャルディスタンス」という言葉。なんとなくわかったような気になっていますがどういう意味なのか説明しろと言われるとちょっと曖昧な説明しかできない方が多いんじゃないでしょうか?

3密の定義

3密を避ける、などの使われ方でTVや新聞で多用される言葉です。3密は以下のような状況を指します。

  1. 密閉空間 換気ができないようなところ
  2. 密集場所 ショッピングセンターや学校・電車。人が多く集まるところ。
  3. 密接場所 濃厚接触の定義に1m以内というのがあります。飲食店など。

です。

航空機に搭乗するにあたって考えられる「密」

機内は「密閉空間」と考えられます。ですが、航空機内の換気はとても効率よく行われるという面もあります。実際には数分で外気との交換ができるようです。

「密集場所」についてです。飛行機の場合は、制限区域に入るときのセキュリティーチェックに並んだり、搭乗前のゲート付近隣席に多くの人が「密集」するのは搭乗者が多い場合には避けられません。

飛行機に乗りこんだ後も、指定された座席のとなりに人が座れば「密接場所」です。肘かけがどちらの席の人が使うかの議論があるくらいの距離感ですのでかなり近いといえます。

求められる距離

飛沫が飛ぶという意味での距離でいうと、咳をすると約2mのしぶきが飛び、くしゃみでは3mは飛ぶようです。

厚生労働省はソーシャルディスタンスとして、相手との距離を2mとることを推奨しています。これは、自分と相手がお互いに手を伸ばして届くくらいの距離、です。

航空機に乗る場合、搭乗前と降機後は2mの距離を保つのは可能と思いますが、ある程度の人数が乗る飛行機で、搭乗後の機内で2mの距離を保つのはムリですよね。

JALの対応

国内線を中心として運航を継続しなければならないという面と、感染拡大を最大限防ぎたいという両面が求められる中で、JALからは以下のような対策が公表されました。

以下はJALからのメールの引用です。

平素よりJALグループをご利用いただき、誠にありがとうございます。

JALグループでは、新型コロナウイルス肺炎の感染拡大防止のため、航空機でのご移動を必要とされるお客さまに安心してご利用いただけるよう対応を行っております。
ご利用のお客さまにおかれましては、ご搭乗に際しより安心・安全な環境作りのため、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

1.機内におけるソーシャルディスタンスの確保について
機内でのソーシャルディスタンス(社会的距離)確保のため、できる限りお客さま同士の空間を広くとっていただけるよう、当面の期間、JALグループ国内線において、一部のお座席を指定対象外とさせていただきます。
そのため、既にご指定いただいている座席番号の変更、およびこれからお座席をご指定いただく際に
各配列の中央のお座席、ご希望のお座席をお選びいただけない場合がございます。
また、空港でご指定済みのお座席の変更をお願いする場合もございます。
なお、国際線におきましても今後検討いたします。

2.ご搭乗に際してのお願い
ご搭乗に際してはマスク着用のご協力をお願いいたします。
体調が優れないお客さま、発熱や強いだるさ(倦怠感)、息苦しさ(呼吸困難)等の症状があるお客さまはご搭乗をお控えいただきますようお願いいたします。
上記の症状があるお客さまのご搭乗につきましては、専門の医療機関へご相談をお願いいたします。

詳細につきましては以下URLよりご確認ください。
◆「新型コロナウイルス肺炎感染拡大防止のためのソーシャルディスタンスの確保およびご搭乗に関するお願い」
http://121.jmb.jal.com/?4_–_133179_–_1680381_–_1

お客さまにはご不便をおかけいたしますが、安心、安全にご利用いただくためお客さまのご理解ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

日本航空

機内でのソーシャルディスタンス確保

冒頭に画像を載せましたが、JALのHPでは国内線仕様737-800型機を例に、ソーシャルディスタンスの確保に対する対応策を説明してくれています。

具体的な内容は、

  • 一部の座席を指定対象外とする。
  • 指定済座席の変更

例示された737-800はクラスJが1列に2-3の5席、普通席は15列目(JTA機は7列目)と右側最後部のHK席以外は3-3の6席です。

クラスJはA・H・Kのみの使用、普通席はA・C・H・Kのみの使用としています。2席横並びの場合は窓側席のみ、3席横並びの場合は中央席を使用しないということです。

ヨーロッパのエコノミーシートのビジネスクラス

欧州内の路線では、ビジネスクラスを予約していても座席がエコノミーだったというのはよくあることです。

その場合は単通路機の3-3のシートの中央席がブロックされて利用ざれます。今回のJALの対応は結果的にはこの対応とほぼ同様になると思われます。

少し違うのは、ビジネスクラス的位置づけのクラスJでも隣席ブロックが行われる点です。もともと広めのスペースのあるクラスJにおいて隣席ブロックが提供されるのは破格の対応といえるかもしれません。

シート幅はクラスJ47㎝・普通席44㎝プラス肘掛の幅

シート幅はクラスJ47㎝・普通席44㎝、それにプラスして肘掛の幅となります。

上図の例でいうとクラスJのシート幅は47㎝(787-8は49㎝)ですので、A席と通路を挟んでH席なら1mくらい確保できるでしょうか。3席並びだと1席分をブロックしても肘掛分のスペースを入れて60㎝程度確保するのがやっとでしょう。

普通席ではさらに近くなり、3席並びだと肘掛分を入れても50㎝程度にとどまりますので本来の目的である「距離の確保」という点ではまだ不十分ともいえます。

2名以上での予約に関してどのように対応するかなどは文面からはわかりませんが、3席横並びの場合は1席がブロックされるようになるのでしょう。

現在予約済みの座席も、空港でのチェックインで座席変更が行われるようですし、今後の座席指定は、事前座席指定がブロックされる席が設定されるものと思われます。

搭乗時にはマスク着用

今回、明確に、

ご搭乗に際してはマスク着用のご協力をお願いいたします。

との記載があります。マスクの着用が感染予防にはほとんど意味がないというのは確かなようです。しかし、マスクを着用することによって、周囲の人への感染拡大を防ぐことはできるようです。

今回の座席ブロックを行っても、前後の席の間隔は1m以内なのは確実です。バス車内での感染が疑われたケースでは4.5mの範囲にいた乗客同士で感染が広がった例が報告されていますので、1m程度では不十分ではあります。そこをすべての乗客がマスクを着用することでクリアしたい意図が感じられます。

搭乗率が低ければ間隔をあけたシートアサインとすることで離れて座るようにすることも可能だとも思います。

さいごに

国内線の予約状況を見てみると、羽田からの幹線ではファーストクラスがかなりの予約率のように見えます。

これは今回のソーシャルディスタンスに関する発表の前から感じていたことです。おそらくどうしても乗らなければいけないような方々が上級会員であったりするのでしょう。比較的需要があることがうかがえます。

国内線ファーストクラスは2-2-2か2-1-2配列ですので提供座席数は2-2-2の機材では50%減となります。7月までのFOP2倍もあって、あきらめていない修行僧の方も多いのでしょう、ファーストクラスは予約が取りにくくなりそうです。

まあ、わたしのような庶民は「すていほーむ」でがんばります!

 

 

 

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