JALのオセアニア線は東京/羽田=シドニー線と東京/成田=メルボルン線があります。
コロナの影響が出始めた運休後はこの2路線ともに旅客取り扱いのある便の運航はありませんでした。
9月から東京シドニー間で週2便の運航再開のニュースが流れましたのでまとめてみました。
運航再開路線
羽田と成田から週1便ずつ、計2便の運行です。
ただし、旅客便として運航されるのは東京からシドニーの便のみで、シドニー発の便は旅客取り扱いはありません。
到着地であるオーストラリアの検疫体制の都合上、旅客人数は30人限定のようです。
運航予定は以下のようになっています。
羽田=シドニー JL51/52 木曜日運航
成田=シドニー JL771/772 月曜日運航
羽田・成田発ともに時間は同じです。
TYO 1920~SYD 0610(+1)
旅客取り扱いなしの戻りのスケジュールはおそらくこちらだと思います。
東京出発の2日後SYD発(乗務員繰りと思われます)
SYD 0815~TYO 1705
貨物便は今も飛んでいる
コロナ関連の運休になる前の段階では、JALのオセアニア線は成田シドニーと成田メルボルンがあり、3月29日に成田シドニー線を羽田シドニー線に移管して運航開始しました。しかし、コロナの影響ですぐに運休となりました。
その運休後も東京シドニー間と東京メルボルン間にJALの旅客機使用のフライトは飛んでいました。主に787-8を使用した貨物便です。
JL51便/JL773便の直近1週間で見ると、
- 8月17日 成田~シドニー 機材787-8 JA832J
- 8月19日 成田~メルボルン 機材787-8 JA837J
- 8月20日 羽田~シドニー 機材787-9 JA880J
これらのフライトは旅客取り扱いはありません。ほぼ定期的に飛んでいる貨物便で、オーストラリア政府からの貨物便維持の補助金路線のようです。
9月からの旅客便運用
JALのHPにこんな画面があります。
コロナ禍以前のシドニー線の予定では、羽田シドニーは777-300ERのW84機材が投入されるというのは以前から出ていました。オーストラリアへファーストクラスが使えるようになるということで、界隈では話題になっていたんですよね。
今回の運用では貨物便で運用されている787-8ありき、そこに旅客を30人乗せるというのが旅客運航再開の真意のように思えます。
運航再開便がW84機材になるとは私は思えませんね。
ただ、シドニー線にFクラスが設定されるというのはワクワク感が半端なかったんですよねぇ~!w
いずれはJALの77Wでオーストラリアに行きたいですね~、個人的には。
カンタスの国際線は大半が運休
オーストラリアはジェットスターが国内線でセールが行われてかなりの数の予約が入ったというニュースがありました。国内での移動に関しては制約が緩和されつつあるのは日本と同じなのかもしれません。
豪最大手であるカンタス、2021年6月まではほとんどの国際線の運航を停止するだろうという見通しを発表したばかりです。収益のあまり見込めない日本線にカンタスが便を入れてくる可能性は低いと思われます。
羽田の天空橋側、旧国際線ターミナルあたりの駐機場に日中駐機していたカンタス航空の747ジャンボも姿が見れなくなって久しいです。その747も早期退役になっているようで、もう日本では見ることがないかもしれません。
A321XLRと日豪線
ジェットスターをはじめ、多数のLCCが導入するといわれているA321XLR。
日本とオーストラリアで考えた場合にどうでしょうか。
日本ではオーストラリア線の集客は東京一極集中です。今の日本には、20年位前のように大阪や名古屋・福岡にデイリーで大型機を飛ばせる勢いは全くありません。東京以外デイリーでオーストラリアへ集客できる都市はないでしょう。
A321XLRの航続距離からすると、東京からオーストラリアへの飛行可能なメジャーな都市はケアンズになります。ブリスベンやゴールドコーストもムリのようです。
ジェットスターがA330で飛んでいるケアンズ経由便をA321XLRが取って代わることになるのかどうか、くらいの影響力ですね。
東京からはケアンズくらいしか就航都市の選択肢がないとすると、豪日線にA321XLRで新路線の可能性も低くそうです。
さいごに
カンタスは国際線再開を来年までのばすようなので、日豪線はANAが羽田=シドニーの週3便、JALが9月から羽田/成田=シドニーの週2便の運航となるとおもわれます。
個人的な興味はJALの77Wがシドニー線にいつ投入されるのかなんですが、いつのことになるんでしょうかねぇ…